板情報はデイトレーダー向き

板とは気配値とも呼ばれます。各証券会社は、選択された銘柄について今現在の注文の状況を一覧表に表示してくれています。これが板情報です。今では多くの証券会社はリアルタイムで対応するようになっています。

生きている売買注文の価格と株数が一目で分かるようになってます。ただし、成り行き注文については取引時間中には表示出来ません。

すぐに約定するからです。ですから、指値注文の状況だけでは計り知れない面は拭いきれません

それでも板全体を見渡せば、買い注文がどの辺の価格にどれくらいあって、一方売り注文はどうかと見比べられます

短期投資家、デイトレーダーはこれを非常に重視します。今なら、いくらで売買注文すればいくらで約定するのかがリアルタイムで分かるからです。

買い板が厚ければ、買い注文を出しやすくなります。その反対もあります。また、板の数量が激しく動いている時は、株価の動きが活発な株と判断出来ます。1円単位で利ザヤを稼ごうとすれば、このような株を狙うことになります。

現在の株価を中心にして、売り8本買い8本の注文状況が表示されています。左側が売りの指値価格と数量の状況、右側が買いの指値価格と数量の状況になっています。

一番上の成行の欄は、成行注文の数量です。ザラ場前には成り行き注文の数量が表示されますので、参考にすると寄り付きの予想もしやすくなります。

また、注文のバランスが取れずに約定しない時の特別気配の時も表示されます。

寄り付きは一番危ない時間帯

寄り付きとは、一日の最初に成立した取引のことです。後場の最初に成立した取引は、後場寄り付きと言います。寄付きは板寄せと言い、一番高い買い値と一番安い売値をマッチングさせて値段を決定します。

これですとザラ場での成立方法と違いますので、すぐに値がつかないことがあります。この時、成行き注文であれば最優先にされますので、よほど自信があれば成り行き注文をするべきです。

寄り付きでは、買い側の注文と売り側の注文が一致しなければ、注文は成立しません。また、買い側か売り側かどちらかが一方的に多い場合も、注文が成立しません。これは特買いあるいは特売りと言う状態になります。

このようにすぐに寄り付かなかった場合、その銘柄は注目されます。すると注文が集中してきます。ここで特買い状態であれば、強力な買い板に便乗しようと言う買い注文が急増します。

反対にそこで売り注文をすれば、高い価格で売買は成立させられます。こうして買いも売りも急増すれば、相場に不安定な状態が生まれるのです。

非常に値動きの激しい状態になってしまいますので、株価の予想がつきにくくなります。つまり一日の中でもっとも危険な時間帯が、この寄り付きのタイミングなのです。

仕手が介入して起こる場合もありますが、これはなかなか予想は出来ません。前日の場が引けてからサプライズニュースがあった場合には、よく見受けられます。

グッドニュースだから、みんなが買ってるからと安易に飛びつくのはいけません。しばらく様子を見て相場が落ち着くのを見計らってから、勢いのある方向に向けて売買するのが安全策となります。

危険な時間帯を見抜いてうまく避ければ、その後にはチャンスが転がっているものです。

寄り付き天井と言って、寄付きが高い値段で始まったにも関わらずそこを高値に後は下がるだけと言う日もあります。

その後、買値に戻ることのない場合もよくあります。寄り付きでは、ニュースに熱くならない冷静な対応力が必要とされます。

最後にチェックするのが売り気配と買い気配

買い気配とは、株式市場で、買いたい人の株数と株価のこと。売り気配とは、株式市場で、売りたい人の株数と株価のこと。

これらは板で表示されています。買い板に並んでいる数字のことを買い板、売り板に並んでいる数字のことを売り板とも呼んでいます。

たとえば、買い気配株数が2500で、買い気配が300円で株数が2,500株の場合、300円で買いたい人の株の総数が2,500株あるのです。

同様に売り気配値が299円で株数が1,000株の場合、299円で売りたい人の株の総数が1,000株あるのです。

これだけ見ると、買いの圧力の方が高いと判断出来ます。後、この株価は上昇する根拠のひとつになります。

ただし、注文には成り行き注文の場合があります。この数字は取引時間中はどこにも表示されていません。

たとえ現在の株価の少し上に厚い売り気配があったからといって、やみくもに信用するほどの目安ではありません。板の枚数や出来高にもよりますが、大きな成り行き注文が入って、一気に厚い売り板を破って上昇することもあります

板の厚さはあくまでも参考の域を抜けられません。どの程度の参考になるかは、実地経験を積まなければ何とも説明のしようもありません。売買に当たっての最終チェック項目であるのには、間違いありません。

また、買い注文が売り注文に比べて多すぎて売買が成立していない時のことを買い気配とも言います。売り注文が買い注文に比べて多すぎて売買が成立していない時のことは売り気配とも言います。

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