日経平均は、日本経済新聞社が算出している日本の平均的な株価指数です。日経平均株価の歴史は1950年からです。1970年からは東証株価指数( T O P I X )の算出が開始されました。
TOPIXは、東証1部上場の全銘柄の時価総額の合計を全銘柄で割って出した指数です。これに伴い、今では日経グループが算出をするようになりました。
日経平均株価の特徴は株価が高い銘柄(値がさ株)が多いことです。大企業の株価変動の影響を受けやすいことになります。
対象に使われている銘柄は、東京証券取引所の第1 部上場銘柄から市場流動性の高い銘柄を中心に選んでいます。
業種によりばらつきがありますので、バランスを取って225銘柄を選んでいます。そこから日経225とも呼ばれています。
普通の株式のみで構成されており、ETF、REIT、優先出資証券、子会社連動配当株式などは対象外です。225になったのは、自然にそれくらいが必要になっているようです。
225に採用されている銘柄の中には、突発的に経営破たんすることもありますが、その時はその銘柄は外しています。特殊な事情で平均株価が左右されないように調整しているのです。
経済情勢の変化等による銘柄の入れ替えも定期的に行っています。これらの平均株価を毎日、算出しています。
この数値により株式市場全体の相場動向、景気判断がなされています。その他、日経平均を基にした先物取引、投資信託など金融商品も数多く登場しています。
ニューヨークダウは日経を先んじている
ニューヨークダウ平均株価は、アメリカの代表的な株価指数です。サブプライムローンの破綻から始まったリーマンショックでアメリカ経済への信頼感は薄らぎました。
するとニューヨークダウはたちまち暴落しましたが、その後の量的緩和策で立ち直ると伴に、ニューヨークダウも復活し最高値も更新したところです。
このようにアメリカ経済の状況が如実に表れる数字になっているのです。
対象銘柄は、ウォールストリート・ジャーナルと言う経済新聞を発行しているダウ・ジョーンズ社が選んだ30社です。
これらの株価の平均を算出しています。IBM、VISA、ボーイング、ウォルト・ディズニー・カンパニー、ゼネラル・エレクトリック、マクドナルドなどですが、入れ替えも定期的には行っています。このあたりは日経平均と同じような仕組みです。
銘柄の選択方法には特徴があります。工業の守備範囲として幅広く捉えています。鉄道と公共事業以外の会社は全て工業に該当させているのです。
ダウ平均に新しく加える銘柄については、数多い企業の中から継続的な成長力、投資家の注目度などを考慮します。
あまり銘柄の入れ替わりは行われていません。と言うのも、時代のホットスポットを取り込んでも、浮き沈みが激しくなるばかりだからです。
ダウ平均の一貫性を維持していけば、平均株価もある程度維持されます。これこそがアメリカ株の信頼になるとの考えからです。買収などがあれば、速やかに変更されますが、その場合は全ての銘柄が見直されます。
ニューヨーク市場は東京市場が開く前、朝の6時に取引が終わります。東京市場の株価も追随する動きになる場合が多いので、その動きは毎日注目されています。
毎朝早くからニューヨークダウの動向をチェックしてから、戦略を練り直す投資家も大勢います。
ニューヨークダウが大幅に下降していれば、その日の個別銘柄には良いニュースがあっても、相場全体にかかるマイナスの力で下がったりもするのです。
株価指数で相場状況を見る
株価指数とは、株式相場の状況を数値で表すために株価を決まった方法で算出したものです。基準値を100とか1000とかにして指数にしたものです。ただ、日経平均株価などは株価をそのまま指数としています。
代表的な株価指数は東証株価指数です。英語でTokyo Stock Price Indexです。これをTOPIX(トピックス)と呼んでいます。これなら耳にしたことはあるでしょう。
TOPIXは、東証1部上場の全銘柄の時価総額の合計を全銘柄で割って出した数字です。時価総額とは、株価×発行済み株式数となります。ですから株価が上がれば、時価総額も上がります。
始めた時の数値を100として、新規上場、上場廃止、増資、減資、企業分割などにより変化した数字を指数にしたものです。特徴は、特定の業種や企業の株価の動きで大きく変化しにくいことです。
従来、時価総額を加重平均して株価指数にしていましたが、企業間の株の持合いなどがあるために正確に反映されにくい面がありました。現在ではより正確性を出すために、浮動株を基準とする株価指数に移行したところです。
日経平均株価も日本の代表的株価指数になっています。TOPIXとは、内容は似ていますが非なるものです。日経平均株価は、東証1部上場の銘柄から日経新聞社が選んだ代表的企業225社の平均株価になります。
特徴は株価の高い銘柄(値がさ株)が中心になっていますので、特定の業種や企業の株価の動きで大きく変化しやすいことです。