利益確保の瞬間、ドーパミンが噴出します。トレードが止められないのは、このホルモンのせいではないでしょうか?悪く言えば、昨日テレビでやってたギャンブル依存症のメカニズムと同じなのかもしれません。
でも、これは生物学的に自然の摂理になっているのです。それに逆らっては体を壊してしまうのも、想像に堅くはありません。
デイトレでチェックするのは、その日その時間のチャート上の株価の位置、板の状況などだけです。知識よりも運動神経、カンの良さがものを言います。
僕は「慣れてしまえば、これの方がいい」と思いました。その日のうちに手じまいしますので、翌日の暴落なんかの心配もしなくて済むのです。
その日も登録してあるウォッチング銘柄の5分足を、じっとにらめっこしてました。
上がり過ぎた瞬間、売る、下がったら買う。下がり過ぎた瞬間、買う、上がったら売る。これが間違いなく出来れば、苦労はありません。
とりあえず5分足しかチェックしてません。その中になぜか急上昇した銘柄がありました。そこで日足をチェックすると大まかな流れ的には、下降局面なのです。
「これは上がり過ぎだろう?」と念のために週足もチェックすると同じく下降中でした。
特別なニュースがあればチャートもとりあえず壊れがちではありますが、これは実際はなかなか分かりません。出てなくてもヤフーの掲示板ですと情報を出してくれている人もいますので、そちらも見ておきました。
それでも何もありませんでした。買い板が妙に厚くもありませんでしたし、売り板にはキリのいい値段に厚い板がありました。後は運を天に任せて空売りを仕掛けたのです。
そこから順調に下がって含み益が少し出ると、今度はドーパミンが僕に利益確定の誘惑を仕掛けてきました。誘惑に耐えられない僕は、そこそこに利益確定しました。
わずかと言っていいのか、5,000円くらいのプラスになりました。こんなお金でも毎日取れたら、結構なお金になるのではありませんか?
個人の投資ブログは練習台になる
今ではいろんな投資家がネット上に好き勝手なブログを垂れ流しています。これは、あながち否定するものではありません。そもそも個人は「何のために投資ブログなんか流しているのか」これを鑑みてみましょう。
誰も銭にもならないのに、貴重な情報や今日のトレード結果とか載せるはずもありません。アフェリ収入はあるかもしれませんが、そんなに当てにしている人は少ないのではないでしょうか。
それは、自分自身のために書いているのです。他人様に公表する事で自分の腕を磨いているのです。内にしまっては反省したつもりでも、同じ失敗を繰り返してしまうのが人間の悲しいところなのです。
そう思った自分は、アクセスの多い人気のあるブログから覗き始めました。これも投資顧問と同様に探せばキリがありません。
そうこうしているうちにどこでどう見つけたのか、商売っ気の無さそうなあるブログに目が留まりました。特に人気があるブログには入っていませんでした。
誤字脱字も頻繁に見受けられる怪しいブログではありましたが、その方の予想と結果を比べると納得出来たのです。
いかにも適当な文章なので、逆にはずれた時に嫌な気がしないところも良さでしょう。「○○は底を確認、反発の開始です」こんな感じです。こちらも最初から疑い目線で参考に出来るのです。
「お勧め通りに買ってみるけど、もしもはずれたらこうしよう」と決めてかかれるのです。おかげで予想は見事に外れて損失もありましたが、大きくはなりませんでした。これが大切です。
株の世界で損失は当たり前です。それをこのように小さく済ませた損失は、成功談として取り上げるべきものなのです。この認識は身を救います。
目先のマイナスを素早く確定して、さよならしてしまうのには最初はネルギーが必要です。それが出来れば正しい判断力も育るのです。
今でも、それなりに育った実力を補佐する参考情報として重宝しています。「一見、いい加減そうなブログ」でロスカットの練習をお勧めします。
ニュースよりチャートを信じて
17:00の決算発表で意外な好業績が公になって、翌日の寄り付きが高い事があります。そのまま今後に期待して上昇するのは、思いきやで終わったりもします。
これが材料出尽くしと言うパターンで結局、チャートが呼んでるような位置に落ち着く事のです。この性質を生かして一儲けした事があります。
ウォッチング銘柄の中にその銘柄はありました。その日の寄り値が不自然に高かったのです。「これは何か材料が出たのか?」とニュースをチェックすると、やっぱりありました。
「今期決算が前期の予想から30%増えた」とかだったと思います。これくらいのサプライズならまあ、ほどほどにある話です。
チャートが崩れてしまうような高値で寄り付いたのですから、これは追いかけるべきなのです。チャートは基本ですが、実際に資金を投入するにはチャートだけでなく、一応、いくつかの指標もチェックしてからにしています。
賃借倍率も高く、出来高もそこそこ、板を見ても上値は厚い、ボリンジャーバンドもストキャも高過ぎを示して全体にいい感じでした。高値で寄ってから数分の間、そんなチェックをしてました。
その間、小刻みに上下に揺れてるだけだったのです。「このまま上昇するには力不足」とばかり、ここで空売りを仕掛けたのです。すると、狙いはピタリと的中しました。株は下がる時は早いものです。
快感的には上昇を狙って成功した時よりは遥かに良いものです。まさに真っ逆さまと落ちて行きました。25日線のちょっと上まで落ちたところで「もういいでしょう」と利益確定しました。
大体、30分で5万円儲けたのです。冷静に見て時給10万円ですから納得出来ました。しかし仮に資金が倍あれば、10万円の収入になったはずです。
分かりやすい場面だっただけに大きく投入出来たはずです。儲けて喜んでばかりではなく「資金管理が大事、資金を減らさない事は身を助ける」と反省も忘れませんでした。「買って兜の緒を締めよ」です。
さすが東京電力、上がる時は上がる
東京電力と言えば、すっかり悪名高い会社になって日も経ちます。「そんな会社の株を買ってる人の気がしれない」こんな人たちもたくさんいるようです。
株価と業績には短期的には関係ありません。上がる時は上がる、そういうものです。そんなだから「株なんか先が見えないもの、手を出すべからず」と世間では敬遠されがちなのです。
しかし、上がる時に上がるんなら上がる時に買えばいいでしょう。下がる時には売ればいいんでしょう。それを東京電力そのもので実践しました。
額面500円と言われるようになったこの株も、ずっと500円未満で横ばいしてました。いつか浮上するものとウォッチングはしていたのです。
それが遂に2015年ゴールデンウィーク明けより一変しました。大陽線が飛び出たのです。これは反撃ののろしと呼んでます。
ただ、長らく沈んでましたので、復活はまだまだ怪しいのです。その後は、おっかなびっくりで調整しながらぐずぐずしてました。出来高も大したことはありませんでした。ここまでは、まだ手を付けられません。
5月20日頃に出来高を伴っての大陽線が飛び出しました。一番、いいのはこの時に飛びつくことでしょうが、それは出来ませんでした。
さすがに東京電力ですから、また何かのニュースで一気に下がることだってありそうだったからです。ところが翌日も大陽線、引けにかけて調整されて上ひげにはなりましたが、これは本物かもしれませんでした。
その翌日はしっかり調整しましたが、今度は引けにかけて切り返してきました。チャートはエネルギーを溜め込んだ形になったのです。翌日からやっと手を付けました。
寄り値が高くてこれは寄り天で、そこから調整される恐れもありました。そこでしばらく様子見して、さらなる上昇を確認してからエントリーしたのです。
609円で1,000株買いました。ニュースは当てにはしてませんが、こういう時は原発再稼働のグッドニュースも当てにしたくなるものです。
700円に届けば、一旦、利益確定のつもりでしたが、3日後、予定通りに売りました。約90,000円の利益でした。
さすが東京電力、下がる時も下がる
誤解を招いてはいけませんから言っておきますが、株価が下がる時に下がるのは東京電力に限った事ではありません。ただ東京電力ほどの株でもそんなものだと言いたいのです。
この東京電力は買って長期で保有しようと思う人は、まだまだ少ないはずです。どこでどんなニュースが待っているかもしれません。リスクは払しょくされていないはずです。
一頃の人気では急騰もあるでしょう。2015年5月、「今回の上昇はそれだ」と思ってました。ここまで来るとさすがに上がり過ぎの懸念があります。
急上昇で小遣いを稼いだ後、今度は空売りを狙いました。上ひげをつけて720円に下がったところで1,000株仕掛けました。
でも、人気はしぶとく770円まで上がりました。「これはやばい、踏み上げ食らうのかも」との心配もありました。週足を見れば「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせてましたら、しっかり調整を始めました。
しかし、その翌日にはまた盛り返してきました。「ここまで上がっといてまだ上がるか?誰が買ってるの?これは強いなあ」とやれやれしてました。
それも次の日には吹き飛びました。チャートに嘘は無かったのです。一気に急落してくれました。下がって喜んでいるのもどうかとは思われますが、そこは弱肉強食の厳しい世界です。
後はどこまで下がるのか、どこで利益確定するべきか、思案のしどころです。お世話になってる方のブログを見ると「680円までだろう」と書かれてありました。
確かに684円で一旦切り返してきました。根強い復活期待の買いが入ってるのでしょうか。でも、僕はそうは思いませんでした。これはさらなる下げの調整にすぎないのだと。
取引の基本はあくまでもチャートを根拠にしていたからです。板を見ても買いの板より売りの板の方が、はるかに多かったこともあります。
気になったのは賃借倍率が1を切ったところくらいでした。結局は不安要素も拭いきれませんでしたので、あまり欲張らずに690円で利益確定しました。約30,000円の利益ですから、オッケーでしょう。
空売りはこうするんだ
株をやってると常日頃から「どこかに空売りチャンスは無いものか」と銘柄をチェックするようになってます。なぜ空売りをしたがるのかと言いますと、他人と逆の事をやって儲かる快感が止められないのです。
それも買いで儲けた金額の何倍もの利益を、一日で手に入れられる場合も良くあるからです。
基本、チャート的に下降局面である銘柄から探します。下降の途中で一旦上昇したところが、言わば押し目売りのポイントになるのです。
75日線が下向き、25日線も下向きがベストです。そこで上昇して25日線にタッチすれば、そこからまた下降を始めるのが通常の流れです。
出来高が少ないと通常のパターンからはずれる恐れが高くなります。その辺もクリアしていました。賃借倍率も30倍程度で売り圧力も十分、感じられました。
MACDやストキャもいい感じで売り転換しかない状況だったのです。特に怪しいニュースも見つけられずに、割と安心して空売りエントリーが出来ました。
それがクラリオンです。391円で1,000株ほど余力を持って投入しました。ここですぐに下降してくれるものではありません。案の定、そこからまだ上昇して402円になりました。
ここで410円の売り板が厚いのが目に入ったのです。そこでその厚い410円から2円下の408円で1,000株ほどナンピンで空売りしました。
空売りでナンピンはご法度と言う指南書もあります。一般にはその通りだと思いますが、ここはこれ以上ない仕掛けどころだったのです。
しっかりナンピン分も約定したところが、天井でした。後は思惑通り順調に下降してくれました。利益確定は板の様子を見て決めました。
355円に厚い買い板が出たので、その2円上で買い戻したのです。いわゆる「利確千両」ですが、それでも約80,000円もの利益になりました。その後の株価はしばらくぐずぐずしてましたから、成功したと言えます。
ただ、空売りをしない理由が全くない状況で、なんでもっと数量を大きく入れなかったのでしょうか。上手く行ったのは確かですが、惜しむべきところでした。