株式投資のリスクを知る

株は投資なので損失の可能性もあります。これは必ず理解しておく必要があります。どんな凄腕トレーダーでもすべての取引で利益を上げることなど不可能です。

出来るだけ損失は最小限に抑え利益を追求することを常に心がける必要があります。

どんな株でも株価が上昇し続けることはありません。いつか止まり、いつか下がるものです。持っている株の価値は日々、上下しているのです。どれだけ損失を少なく出来るかがどれだけ多く稼げるかという事になります。

株をやる以上、すべては自己責任です。自己責任なのですから、ありとあらゆるリスクを知り、それを避けるための知識、行動が求められます。その考え方の一つが損切りという考えです。

損をしている株を持ちづづけても上がった時に売れれば儲かります。ただ、それは不確かな事です。さらに下がり続ける可能性だってあります。

損失を少なくするためには、最小限に抑えるためには損をしていても早めに売って損失を確定させ次の取引につなげる事も大事です。

また、会社ですから最悪、倒産してしまう事もあります。倒産すればその会社の価値は無くなりますので手持ちの証券は紙切れ同然になります。

株価が上下する流動性のリスク以外にも倒産と言うリスクがあることも忘れてはいけません。また、上場廃止というリスクも同じです。

とにかく、どんな投資家でも損失は必ずあります。結果的に「損失<利益」になれば良いのですからどれだけ損失を最小限に抑えるかを第一に考えることがリスクを最小限に抑えることに繋がります。

リスク管理

株取引を行う上で、重要なポイントはいくつもあるとは思いますが、やはり中でももっとも重要なファクターとなるのが、「リスク管理」ということになるでしょう。

特に、まだ株取引をスタートしたばかりであるといったビギナートレーダーさんや、これから株取引を本格的にスタートしたいと考えている人には、ぜひこの「リスク管理」の重要性をしっかりと認識していただきたいと思います。

なぜまだ実際のトレードもしていないのに、こんなにうるさくリスク管理についていうのかというと、これは、株取引のテクニカルの部分ではなく、人間のメンタルにかかわってくるからです。

これはどういうことかというと、以下に少し詳しくお話することにしましょう。

株取引をスタートする「きっかけ」というものが、おそらくすべてのトレーダーさんにはあったと思うのですが、そのときに掲げる目標について、具体的なことに関してはともかく、いずれにしても「儲ける」ということが最大の目標になるわけです。

つまり、だれも「負けること」を考えてトレードをスタートさせる人はいない、ということになります。

長く株取引を行っていれば、「負ける」という経験はだれにでも起こります。どんなに優れたトレーダーの方であっても、基本的には「負けない」ということはあり得ません。

つまり、負けを意識することなく株取引をスタートするということは、「誰もが経験すること」を想定せずに、まったくの初心者として株取引をスタートするということになるわけです。

車の運転などで、危険を予知できずに、あるいは危険の際の制御を知らずに運転してしまったら、たちまち大惨事になってしまうことでしょう。株取引も、これとまったく同じことなのです。

株取引の場合、短期的投機を除けば、その勝ち負けがその日のうちに決するというケースは多くありません。ですから、ある程度のスパンの中に潜む「リスク」をしっかりと見極める目が必要になるのです。

ミスによる損失

時にはミスによる失敗で損失することもこの先あるかもしれません。注文を間違えてしまった。銘柄を間違えてしまったなどなど・・・。

ボタン一つで注文が確定してしまう株取引では一つのミスが重大な損失になることがあります

長い間取引をしていれば、そういったミスは一度や二度では無くなります。こういった初歩的なミスをいかに無くすかをしっかりと対策しておかなければなりません。

特に1日に何度も売買を行うようなデイトレードともなれば取引回数が膨大になるだけにそういったミスが起こりやすいです。

まずは少額からでも取引は出来ますので様々な取引を実際にやってみることが大事です。投資の経験を積み、様々なリスクやミスを覚えていく事もリスク回避の一つの良い方法です。

凄腕トレーダの今・・・

一昔前に書店でたくさんの株の書籍を購入したのですが、当時数万円を数億円にまで資産を増やした凄腕のトレーダーの書籍が数冊置いてありました。

私もその人に憧れ、羨望のまなざしで少しでも学べることは無いかと買いあさった一人です。

しかし、数年前にその著者が稼げなくなり投資の世界から名前が消えました

数億を稼ぐだけのノウハウを持っていても株で稼ぎ続けるというのは難しいと改めて感じさせてくれました。一方で着実に資産を増やし続けている投資家もいます

一時期は数億を稼ぎ出していた凄腕トレーダーも大きな損失をこうむり消えてなくなる株の怖さ

株で資産を増やし続ける人達を見て株の魅力ばかりに目が行きがちですが凄腕のトレーダーですら株の世界から放り出される恐怖はあるのです。

リスク回避の方法は一つや二つでは無くもっと慎重に考えなければならないと強く感じています。株で稼ぐことが出来ないと言っている人たちの話ではないのです。

順風満帆に資産を増やし続けていた人ですらそうなるのですから株のリスクはしっかりと理解しておく必要があります

流動性リスクがあると売買出来ないかも

流動性とは、売買したい時に売買したい値段で売買出来る度合いのことです。そこにリスクがあると言うのは、それが出来ない可能性が高いことを指します

何も考えずに売買に取り組んでいると、そういう場面によく出くわすはずです。なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?

買うにも売るにも相手がしっかりいなければ出来ません。要するに自分の判断とは180度違う行動を起こしてくる人が少なからずいなければ、思惑通りに取引が出来ないのです。

それにはそれだけの人数が必要です。ある程度は賑やかな市場の中でなければ売買は成立しないのです。売買が成立しなければ、利益を取ることも出来ません

そればかりかロスカットしたい場面にロスカット出来ず、思わぬ値段での売買となって大きな損失を被るかもしれないのです。このように流動性を考慮しないと、非常に危険な売買に手をつけることになります

株式投資では、不動産の売買ほどの流動性は低くはありませんから安易に捉えがちな要素です。ネットで簡単に取引出来ますので、それほど手間がかかるわけでもありません。

しかし、予想外の値段で売買せざるを得ない状況に陥るのは、避けるべきです。

流動性リスクのある銘柄とは、出来高(売買高)が小さい銘柄です。そういう銘柄は板を覗いてみても分かります。板の枚数が非常に小さいのです。

また、板の注文価格が連続しておらず注文価格が飛び飛びになっている銘柄も危険です。流動性リスクは発注する前に必ず板の状況を見ることで回避出来ます。

 

 

 

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