証券会社を見極める

株の取引をするためには専用の口座を用意する必要があります。その口座が作れる場所が証券会社です。

証券会社があなたに代わって株の売買をしてくれるのです。このサービスをしている証券会社はたくさんありサービスやコストなどそれぞれ違いますのでベストな証券会社で口座開設する必要があります。

手数料の高い証券会社を選んでしまったら売買の度にかかる手数料で折角の利益を減少させてしまう事にもなりかねません。

ましてや損失が出た場合ならさらに大きな金額を失う事になりますので手数料などのコストをしっかりと確認して選ぶ必要があります。

また、取引ツールも各社異なり使いやすいものを選ぶ必要があります。

特にデイトレなど短期売買でトレードする際には1分1秒を争う事にもなりますので操作が簡単でかつ分かりやすい取引ツールを提供している証券会社を選びたいものです。

【証券会社を選ぶ基準の例】
・手数料などのコストが安い
・高機能な取引ツールで使いやすい
・分析チャートが充実
・ニュースなど情報量が豊富
・分析ツールが充実

証券会社とは何をしている会社か

株の売買をするには、証券会社に注文をしなければ出来ません。証券会社が、有価証券の売買や売買の仲介などを行っているのです。

その際、証券会社が受け取る手数料は会社の運営を助けています。これをブローカー業務と言います。この手数料は全くリスクもなく受け取られます。

中でもネット証券会社は、昨今の金融の自由化やインターネットの普及によって一気に増えました。

今では、その数は300社近くあって、国内の外国証券会社もあわせると約340社にもなっています。ただし、株式市場に上場されている証券会社は約10分の1の30社くらいです。

証券会社は、他にも業務があります。

ディーリング業務
証券会社自身でも株の売買により資産運用をしています。一般投資家に対して機関投資家と呼ばれリスキーな面もあります。
アンダーライター業務
企業の発行している株券や転換社債の引き受けをしています。これで株券を市場に流通させているのです。
ディストリブューター業務
株の売買をさせるために投資家を勧誘しています。このためにいろいろなサービスをしています。

証券会社は、金融機関としての役割もあります。株式投資を行うには証券会社に取引用の口座を開設して、そこに資金を預けなければいけません。

その資金は有価証券、発生した利益とともに証券会社で保管しておかなければいけません。有価証券はたとえ預けている証券会社が倒産しても、価値が無くなるわけではありません

発行している企業が倒産しない限り、その心配は無いのです。

証券会社は、自身でも有価証券を購入して自己資産として保有しています。この自己資産と投資家が預けている資産は別のものです。

それは法律で、証券保管振替機構(ほふり)に分別保管されることになっているのです。証券口座に預けていた資金が無くなるような事態が発生する可能性も無くはありません。

それにしても、1,000万円までなら証券保管振替機構によって保証されてます

証券会社の手数料

特に、初心者のトレーダーさんが証券会社を選択する際に注意しなければならないことは、「手数料」の部分です。

手数料はいくらなのか、それは他社にくらべて高いのか安いのか、あるいはどのサービスに対して手数料がかかってくるのか、といった具合に、単に「金額」の部分に注目するだけではなく、他の会社との比較をする、さらには無料で利用できるサービスの量や質についても吟味して、証券会社を決定することが望ましいといえるでしょう。

株取引の場合、株式売買の際に手数料が発生するのは基本的に仕方がないところであるといえるでしょう。

やはり証券会社は手数料で生きていると考えられるわけですから、株式売買の際に手数料が発生するところに関しては、不問に付すのが一般的であるといえます。

ただし、手数料に必要な実際の「金額」に関しては、大いに吟味する必要があります

手数料体系の設定に関しては、証券会社によってかなり大きく異なってくることは間違いありませんので、この部分に関して、しっかりと時間をかけて精査する必要があるでしょう。

とはいっても、特にビギナーのトレーダーさんにとっては、数ある証券会社の手数料体系を逐一比較検討するという作業自体が、非常に難しい作業になってくるといえるはずです。

何しろ、株取引には、専門用語が多く出てきますので、その用語が、果たしてどういった内容を指しているのか、そしてそこに手数料が、その金額でかかってくることが果たして妥当であるのかどうかを判断することは、基本的には難しいということになるでしょう。

そんなときに便利になってくるのが、「比較サイト」や「口コミサイト」などの、ユーザーによる体験談をはじめとする情報を参考にすることで、効率よく解決できる場合が多いです。

いずれにしても、ビギナーさんの場合、はじめはどうしても手探りが必要になってくるはずですから、比較サイト、口コミサイトはあくまでも「参考」にとどめ、できるだけ自分の目と脳で、しっかり精査してみてください

初心者向き証券会社

初心者の方が株取引をスタートするということになると、まずは契約する証券会社を探さなければならないことになります。

しかし初心者の方は、株取引のテクニックの部分はもちろんですが、証券会社を選ぶ際にもやはり「初心者」ですから、果たして自分にはどんな証券会社が向いているのか、という部分で早くもつまずいてしまう可能性があるわけです。

何らかの判断材料から、自分にとってこの証券会社が適している、などと思いついたとしても、それが本当に「その人にとって適した証券会社」であるかどうかは、正直怪しい部分もあるといわなければならないでしょう。

そんなときに、ぜひ参考にしていただきたいのが、いわゆる「口コミサイト」や「比較サイト」です

口コミサイトにしろ比較サイトにしろ、ありとあらゆるジャンルの口コミ情報、比較情報を入手できるようになってきていますので、証券会社に関する口コミや比較に関しても、当然入手できますし、また、かなり有効な情報として役立つケースが多いといえるでしょう。

一般論ではありますが、やはり初心者のトレーダーさんが利用するのにふさわしい証券会社ということになると、「手数料体系」に比重が置かれるべきであるといえます。

実際の株取引では、やはり初心者の場合どうしても「負け」が多くなりやすいですし、勝ったにしても、高値で売ることができないケースは多くなりますので、できるだけ、手数料は低めに設定された証券会社を選択するほうが、リスクを最小限にとどめることができるといえるでしょう。

特に、口座開設の際や、口座維持に関して、手数料が一切かからないといった証券会社が非常に多くなってきていますので、ビギナーのトレーダーさんとしては、やはりそういった証券会社を積極的に利用されることをおすすめします。

また、口コミ情報や比較情報を参考にする際には、「サポート体制が優れている証券会社」を選択することをおすすめします。

ビギナーさんの場合、どうしてもサポートが必要になるケースが多くなりますので、この部分は重要です。

手数料が安くて利便性が良い証券会社が良い

手数料が安いと言うのは、証券会社選びには誰でもある程度は欠かせない項目です。ある程度と言うのは、ただ安ければ良いわけでもないからです。いくら安かろうが、使い勝手が良くなければいけません。

そこで実際に使った人の意見を聞いてみたりします。限られた投稿者の意見ではありますが、総じて好評なのがSBI証券です。オリコンが発表している顧客満足度ランキングでも、ネット証券部門で堂々の第1位になってます。

ただ、コールセンターに関しての評判は、もうひとつのようです。これはどこまで信用出来るかは、疑問の余地もあります。

わざわざネットに掲載するのは、気に入らなかった時でしかないのかもしれません。このようなものは、一人でたくさんの悪評を入れ込んでいる可能性もあります。

SBI証券は口座数がトップなのです。また、数が多ければ多いほど、悪評のひとつくらいあって然るべきものです。

そもそもコールセンターの対応などは、たまたま出た人によっても違うこともあります。どこの証券会社でも似たり寄ったりかと思われますので、気にすることもないでしょう。

口座数が多い理由は、手数料が安くて利便性が良いと言う相反する条件を満たしているからに他なりません。

手数料は客観的に見て数字で表されますが、利便性と言うのは人によっても感じ方の違う場合もあります。ここは他人の感想を鵜呑みにせず、複数の証券会社の口座を作って実際に使ってみるのが無難でしょう。

特定口座のメリットを受けよう

株で儲けようと証券会社に口座を開くのに、特定口座か一般口座かの選択を迫られます

特定口座は、上場株式等の譲渡益課税における申告・納税手続きを簡素化するために、2003年1月から導入されました。個人投資家のための制度です。

特定口座にしておけば、取引をした証券会社が1年分の損益を取りまとめた特定口座年間取引報告書を作成してくれます。確定申告の際にこの書類を添付すれば、確定申告は簡単に出来るのです。

確定申告には「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」の2種類があります。「源泉徴収あり」にしておけば、証券会社等が納税もしてくれますので、確定申告もしなくて良いのです。

それが一般口座を選択すると、1年間の売買損益を計算し、翌年の確定申告まで全て自分でしなければいけません

また株式分割などが生じた場合でも特定口座であれば、取得価額の修正も計算してくれます。相続や贈与により取得した株式も特定口座に入れられますので、将来、相続や贈与があっても取得価額は自動計算して引き継いでくれます

確定申告をしたくない人には、特定口座(源泉徴収あり)が勧められます
ただ、複数の証券会社で取引をしている人は、損益を合算しますので確定申告は必要になります。

また、年間で譲渡損があれば繰越控除の適用を受けられますので、その場合は確定申告をすることになります

取引が多くて年間の損益をまとめるのは面倒なので、確定申告を簡単にしたい人には、特定口座(源泉徴収なし)が勧められます

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